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【レビュー】見た目はシンプル、中身はスマート。エアコン連携もかんたんな+Style「スマート扇風機」

【レビュー】見た目はシンプル、中身はスマート。エアコン連携もかんたんな+Style「スマート扇風機」

2021年5月に新発売となった+Styleのスマート家電「スマート扇風機」を一足早く体験しました。標準販売価格は1万4980円という一般的な価格帯の家電ながら、スマホや他の家電とも連動する“スマート”と呼ぶにふさわしい扇風機です。

スマート扇風機と聞いて「扇風機って、風を送るだけの機械でしょ? スマートだと何がうれしいの?」と思う方もいるかもしれません。そこでこの記事では、スマート機能で生活がどれだけ快適になるのかを中心に「スマート扇風機」の魅力を紹介します。


+Style「スマート扇風機」

2段階の高さ調節で、洋室でも和室でも使いやすく

スマート家電といえども家に置くものですから、見た目にはこだわりたいところ。「スマート扇風機」はホワイト一色のシンプルなデザインで、リビングでも和室でも置き場所を選びません。

高さは2段階の調整が可能。通常サイズの高さは890mmで、リビングで椅子に座っているときにちょうど良い位置に風を送ることができます。また、中間のポールを取り外すと、和室でも手頃に使える高さ570mmの小型サイズに変身。ポートの取り外しや組み立ては工具不要で、思い立った時に簡単に取り外せます。


中間のポールを外せば卓上型に早変わり

動作音が静かなDCモーター搭載で、低速で運転している分には風音はほとんど気になりません。最大風速は3.5m/sで、お風呂上がりに身体を乾かすのにも十分な風を送れます。左右の首振りは最大120度で設定可能。上下の首振りは手動で上向き最大17度、下向き最大20度で固定できます。


7枚羽根を採用。柔らかいそよ風から力強い風まで自在に吹かせます

しかも、2200mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵し、電源コードに繋がずとも動作します。動作時間は低速運転なら約30時間、最大風速でも約2時間と十分な長さで、必要な時だけ別の部屋へと持ち運んで使うのも便利です。なお、バッテリーの絶縁スイッチを搭載しており、長期保管時に活用すればバッテリー劣化を抑えられます。


ポールの付け外しや羽根の組み立ては工具不要。重さは約2.6kgで取り回しも手軽です

本体には電源ON/OFFやモード変更(通常・エコ)、4段階の風量調整機能、タイマー設定機能のボタンがあり、扇風機単体でも一通りの操作ができるようになっています。


基本的な操作はアプリ不要で行えます

ここまで紹介した機能はバッテリー搭載のイマドキの扇風機なら多くが備えているかもしれません。「スマート扇風機」の真骨頂は家庭のWi-Fiに繋げること。Wi-Fiを通してアプリから操作したり、条件にあわせて自動で動かしたりといった機能が実現できるのです。 

アプリで簡単コントロール

スマート扇風機をWi-Fiにつなぐ方法は難しくありません。iOS/Android対応のアプリ「+Style」を使って、数分の作業で設定が可能です。


スマホの+Styleアプリに登録すれば、さまざまなスマート化が可能に

アプリの設定方法はこちら
【簡単家電コントロール】+Styleアプリ設定方法のご紹介(アカウント登録編)
https://plusstyle.jp/blog/item?id=172
【簡単家電コントロール】+Styleアプリ設定方法のご紹介(デバイス追加編)
https://plusstyle.jp/blog/item?id=177

アプリでは、12段階の風速調整や4段階の首振り設定など、より細かい設定がワンタップで行えます。タイマー設定も最大8時間まで1時間単位で登録可能です。


アプリからの風量設定は12段階。本体からの設定より細かく調整できます

よりスマートに使いこなしたいなら、まずは「スケジュール設定」を試してみると良いでしょう。指定の時刻に電源をON/OFFするだけでなく、風速や首振り角度も設定可能です。たとえば、夜寝るときはゆっくりと回して、朝に日が出る頃に最大風速になるようにスケジュール設定すれば、一晩中快適に使えるでしょう。

音声アシスタントでカンタン操作

「扇風機の操作のためにアプリを都度開くのは面倒」という人には、ホーム画面にアイコンを登録するのがオススメです。ホーム画面から扇風機の操作を一発で行えます。iPhoneのSiriショートカットやAndroidのホーム画面ウィジェットにも対応しています。


ホーム画面から一発で起動できるショートカットを登録できます

さらに、音声アシスタントの「Google アシスタント」や「Amazon Alexa」との連携も可能です。つまり、Google NestシリーズやAmazon Echoシリーズのスマートスピーカーから扇風機を操作できます。+Style家電はいろいろな操作方法に対応していますが、筆者はこの音声コントロール機能をもっとも愛用しています。

たとえば、Google Nestならスマートスピーカーに「OK Google、スマート扇風機を付けて」と話しかけて起動可能。停止するときも「OK Google、スマート扇風機を止めて」と言えば止まります。ちょっと暑くなってきたな……という時は、「OK Google、スマート扇風機の風を強くして」と言ったり、「OK Google、スマート扇風機の風速を10にして」と指定したりして風量を調整できます。

扇風機がちょっと離れた場所にあるときでも、スマホを起動せずに一通りの操作ができるので、とてもお手軽です。


Googleアシスタントから操作してみました。風量を細かく調節可能です

もはや操作不要! エアコンや人感センサーと自動連携

スマートスピーカー操作が便利なのは+Style家電として当たり前の便利さですが、さらに快適に使いこなす方法が、「+Style家電・機器連携」です。特にオススメしたいのが、「スマートマルチリモコン」との組み合わせ。エアコンやテレビなど赤外線に対応する家電をスマホから操作できる学習リモコンです。


スマートマルチリモコンとの組み合わせで、エアコンとの連動が可能に

扇風機とリモコンの連携は、アプリの「スマートモード」機能により、一度の操作でまとめて動かすことが可能です。たとえば、スマートマルチリモコンでエアコンをオンにしたら、スマート扇風機も一緒に起動するという組み合わせたい動作を、一度設定するだけでかんたんに動かせます。

また、さらにスマートな使い方が、スマートマルチリモコンに内蔵されている「温度計」との組み合わせ。同じく「スマートモード」の項目で、たとえば一定の温度以上で冷房と扇風機がオンになるように設定すれば、自動的に快適な部屋の環境を保てるようになるワンランク上の使い勝手を実現できます。

冷房の設定温度は、1度上げるだけで一気に電気代がかさむうえ、ちょっと古いエアコンだと温度のムラが発生しがち。エアコンと扇風機を併用することで、2,3℃設定温度を下げても体感温度は変わらず、節約もかねて”スマート“に使えます。


「28度以上でエアコンと扇風機をオン」にする設定例


スマートスピーカーからエアコンと扇風機を同時に動かしてみました

このほかにも、+Styleのスマート家電にはさまざまな連携方法が用意されています。その一例として「スマートセンサー(ドア・窓)」は、ドアの開閉に連動してスマート家電を動かせます。たとえば、「夕方に玄関のドアが開いたら扇風機をオンにする」といった自動化も可能です。

また、「スマートLED電球(人感)/E26」は、その名の通り人感センサーを備えたスマート電球です。このセンサーと組み合わせれば、「脱衣所に人がいるときだけ電球と扇風機をオンにする」といった自動操作でもできるでしょう。

単体でも活用できるスタイリッシュなデザインで、操作もシンプルな「スマート扇風機」は、スマート家電の入門機としてもピッタリです。また、最後にご紹介した+Style家電との組み合わせでお試しいただけるスマートホームな世界は、遠い未来ではなく、明日からすぐに生活を豊かにできる可能性を秘めています。今回紹介したオススメの活用例だけでなく、自分にあった使い方を発見してみてください。

+Style 中の人に聞いてみた、新製品使いこなし術

最後に、スマート扇風機を企画・開発した+Styleの中の人に使いこなし術を聞いてみました。回答してくれたのは、プラススタイル株式会社 企画担当の河野 直人さんです。

石井
+Styleブランドとして初めてのスマート扇風機になりますが、デザインや機能面でこだわった部分はありますか?

河野
コードレスのスマート扇風機は市場でもまだ製品が少ないのですが、競合製品の不満点については徹底的に改善するようにこだわりました。
特に電源コードの抜き差しのしやすさやコードレスでバッテリー駆動する時間は、利便性に大きくつながる点なので何度も調整を重ねました。

また、持ち運べるメリットを最大限に生かすため、どの部屋に置いても環境にフィットしやすいよう、すべてをホワイトにまとめ、シンプルなデザインに仕立てました。

石井
スマート家電との連動で、オススメの使い方を教えてください。実際に利用してみて、エアコンと連動して自動でONにするスマートモードの設定は、便利だと感じました。

河野
はい、ご認識いただいているように「スマートマルチリモコン」を活用したエアコンとの連動が一番オススメです。部屋の空気を扇風機で循環させることで、早く部屋が涼しくなり、節電にも繋がります。

コードレスなので置き場に悩むことなく、空気循環の効率がよさそうな、例えば、窓やドアに近い場所に置いていただけるのは他社にないメリットかと思います。あとはLED電球やシーリングライトなどと連携させて、寝るときに照明を暗くしたら、風量も連動して下げるといった使い方、設定も個人的にはおすすめですね。

石井
+Styleのスマート家電はスマート扇風機が初めてという方に、「次に買うならこれ!」とオススメできる他の+Style家電・機器があれば教えてください。

河野
やはり次に買うならスマートマルチリモコンがオススメです。扇風機との連携はもちろんですが、単品としても赤外線リモコンに対応した様々な家電をスマホで操作できるようになりますので、スマート家電の世界観を体験いただけると思います。

ほかにもスマート照明からコーヒーメーカーまで、20製品を超えるオリジナルの+Style家電・機器を企画・販売していますので、ぜひご自身がスマートにしたいお部屋環境に合わせて、お選びいただきたいですね。

+Style家電・機器の一覧はこちら


執筆者
石井 徹

モバイル・ITライター。初期のiPhone/Androidスマホにハマってコレクションを始めたのをきっかけに携帯電話の専門媒体の記者に。Engadget 日本版編集部を経てフリーランスとして活動する。スマホ連携する家電を好み、最近はスマート電球とスマートスピーカーを使った家の明かりの自動化にハマっている。

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