便利な人感センサーの仕組みを解説!家庭ではどんな場所で使われている?

人の動きを感知して照明の点灯や消灯をしたり、自動ドアを開閉したりするなど、人感センサーは私たちの生活を便利にしてくれるアイテムです。そこで今回は、人感センサーの概要と仕組み、人感センサーが搭載されている身近な機器について説明します。また、生活に取り入れやすい人感センサー付きのおすすめの商品も紹介します。
照明や自動ドアなどで活躍する人感センサーとは?
人感センサーとは、人を感知して反応するセンサーのことです。人が近づくとセンサーが反応して、自動的に電化製品や電子機器のスイッチがオンになり、人が遠ざかるとオフになります。私たちの身近なところでも人感センサーを利用したものが数多く存在しています。代表的なものは、自動ドアやエスカレーター、トイレのフタの自動開閉、手洗い場の蛇口やジェットタオル、照明や信号機などです。人感センサーがついていれば、手を使って開閉したり、スイッチを押したりする必要もありません。使い終わって必要なくなれば自動的に機能を停止するため、スイッチの切り忘れなどが防げます。また、家庭では玄関の外に人感センサー付きの照明を設置しているケースも多いようです。敷地内の人影に反応して周囲を明るく照らすため、足元の安全確保とともに、不審者が侵入したときの防犯対策としても有効です。
人感センサーの仕組みと種類
センサーは用途によりさまざまな種類のものが存在しますが、ここでは主に家庭用に普及している人感センサーを中心に説明します。人感センサーが組み込まれた家庭用の機器の多くは、赤外線を利用しています。赤外線は、電気コタツやリモコンなどに使われているため、聞いたことがある方も多いかと思います。 人や物体はそもそも熱放射という電磁波を放出しています。サーモグラフィで人体の表面温度がわかるのは、人体が発する赤外線に反応しているからです。熱が高いほど赤外線を多く放出しているため、画面上で赤い面積が多くなります。赤外線を利用した人感センサーは、周囲の熱を感知して反応する仕組みになっています。つまり、人が近づけば温度変化が起こり、そのわずかな温度差を感知して電気信号を送ることによりセンサーが反応するのです。人だけでなく犬や猫など体温の高い動物に対しても同じように反応します。 また、赤外線の他にも、音に反応する音感センサー、音の反応で物体を推測する超音波センサー、人の静電気を感知するタッチセンサーなどがあります。利便性や節電につながるよう、それぞれの機器の用途に適したセンサーが組み込まれています。
人感センサーの検知できる距離は?
では、人感センサーが反応する距離はどの程度でしょうか。あまりにも広い範囲にセンサーが反応すれば、必要のないときにもスイッチが入ってしまうため、節電が目的の場合はかえって使いづらいものになってしまいます。温度や環境条件によって検知範囲が大きく変化するため、設置場所には注意が必要です。 たとえば、+Style(プラススタイル)のスマートセンサーを例にすると、温度は0~40℃、湿度は20~80%の間で動作し、仕様上の検知範囲は約8m、センサー正面のみ約1m、角度が約120度となっています。一例では、室温20℃のとき、検知距離は約5mです。赤外線は温度変化に反応するため、体温に近い猛暑日などは検知しづらい場合があります。
人感センサーの人体への影響は?
人体も含めて、熱を持つ物体はすべて赤外線を発しています。紫外線は、浴びすぎると健康被害が懸念されますが、赤外線センサーに関しては健康被害の心配はありません。そもそも、人感センサーを組み込んだ機器から常時赤外線が放出されるわけではなく、赤外線による温度変化を検知する仕組みになっているのですから、人体に影響があるとは考えにくいといえます。
人感センサーのメリット
人感センサーを家庭にうまく取り入れることによって生活が便利になるだけでなく、他にもさまざまなメリットがあります。ここでは、人感センサーを利用するメリットについて紹介します。
付け忘れ・消し忘れがなく節電につながる
人感センサー付きの照明は、人が近づくと熱を検知して照明がつき、離れると消えます。また、一定時間経過すると自動的に消えるタイプもあります。玄関や廊下、トイレ、クローゼットなど、常に人がいる場所ではなくても、使うときには明るさがほしい場所に人感センサー付き照明を設置すると、消し忘れを防ぐことができ、自動で必要なときにだけ点灯し、あとは消灯するため節電効果も期待できます。 また、人感センサーの機能がついたLED電球もあるため、簡単に交換できます。待機電力もさほど消費しないため、照明の消し忘れや点けっぱなしが多い家庭におすすめです。現在の使用中の家電を買い換えることなく、後付けで赤外線センサーを取り付けたり、センサーが組み込まれた一体型のコンセントなどを利用すれば、手軽に人感センサー付きの家電として使用できます。
スイッチを押す必要がなくなる
人感センサーなら自動でオンオフをしてくれるため、スイッチを押す手間がなくなります。たとえば、玄関にセンサー付きライトを付けておけば、夜間に帰って来ても、暗闇のなか手探りでスイッチを探さずに済みます。 また、荷物で手がふさがっていてもスイッチに手を伸ばす必要がありません。車庫にセンサーライトを設置すれば、入庫や出庫の際に点灯と消灯が自動でできるため、その都度車から降りなくて済むのはとても便利です。
セキュリティ面で活躍
家の敷地内の死角になる場所や、侵入しやすい場所に人感センサー付きのライトを設置しておくのも防犯対策として有効です。不審者が近づけば直ちに周囲が明るくなるため、危険を冒してまで侵入を試みることもないでしょう。
監視カメラなどと一緒に設置することで、犯罪の抑止効果があるとともに、万一の場合に明るくハッキリとした映像で録画することも可能です。セキュリティ意識の高い家と印象付けることで、空き巣や侵入盗などのターゲットになりにくいといえます。
事故防止になる・子どものいる家庭も安心
夜中に起きて水を飲みに行ったり、トイレに行ったりする際にも、廊下や階段、トイレのスイッチに触れなくてもすぐに明るくなるため、転倒などの危険がありません。照明のスイッチが高い場所にあり、手が届かない子どものいる家庭でも、子どもの動きに反応してすぐに照明が点くため、安心感が得られます。
人感センサーの使用例
私たちの身の回りで使われている人感センサーは、次のような商品に使われています。商品の概要や実際の使用イメージ、メリットなどを紹介します。
玄関照明・ライト
玄関、廊下、階段、トイレなどの人感センサー付きLED電球は、円錐形で電球ソケットに取り付ける形が一般的です。暗がりの中でもスイッチの場所を手探りで探さずに済みます。屋外に設置すれば、防犯対策にもなります。 明るさや差し込む方向、また、センサーの検知方向が真下のものと斜めになっているものとがあります。検知範囲によっては、誤作動の原因になる場合があるため、取り付ける場所の環境に合わせて適したものを選ぶことをおすすめします。
ヒーター
人感センサー付きのヒーターなら、使いたいときだけ自動で電源を入れてくれます。たとえば、脱衣所や洗面所、トイレなど、常時暖める必要のない場所に小型の人感センサー付きヒーターがあれば、すぐに反応して暖かくなります。 また、使い終わった後も自動でスイッチが切れるため、消し忘れの心配がなく事故も防ぐことができ、人がいないときに暖め続けることがないため、電力の無駄遣いもなくなります。
自動ドア
私たちの生活に馴染み深い自動ドアも、赤外線センサーが利用されています。以前の自動ドアは、ドアの手前に敷かれているマットを踏むことによって反応してドアが開くシステムでした。しかし、体重が軽いと反応しない、マットの接点不良などの課題がありさまざまな研究を経て赤外線センサーが開発されました。 その後、赤外線センサーの導入で、検知範囲を広くすることに成功し、体重の軽い方や背の低い子どもでもスムーズに開閉可能になりました。今のような反応の良い自動ドアになったのは、赤外線による人感センサーのおかげです。
人感センサーを搭載したスマートLED電球とは?
人感センサー付きのLED電球に、さらにスマート機能を付加した便利なアイテムが登場しています。こちらでは、プラススタイルの「スマートLED電球(人感)」と「スマートLED電球(RGB調色)」を紹介します。
スマートLED電球に人感センサーを搭載
先述の人感センサー付き電球の便利さを備えながら、さらにスマート機能も持ち合わせる電球は、さらに利用範囲が拡大します。スマート機能とは、スマート機能搭載機器とWi-Fiで通信することにより、スマートフォンやパソコンのアプリを利用することより遠隔操作ができるシステムです。リモコンが不要で、スマートフォンで電球のオンオフ、電球の明るさや色の調整が可能になりました。 また、点灯や消灯などもアプリの履歴に残すことができます。LED電球の人感センサーが反応した場合も、スマートフォンに通知がくるよう設定できるため、外出先から子どもの帰宅を確認することも可能です。スマート機能があれば、家の照明を遠隔操作で点灯できるため、不在中の家の防犯対策としても利用できます。 +Style ORIGINALのスマートLED電球の詳細はこちら!
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人感センサーにはこんな商品もあります
人感センサーは家庭でもさまざまな形で活躍してくれます。人感センサーを搭載した商品は、照明以外にもこのような商品があります。ここでは、家族の安全を見守ってくれる+Style(プラススタイル)の「スマートセンサー」を紹介します。
スマートセンサーとは?
+Style ORIGINALの「スマートセンサー(人感)」は、人やペットの動きを検知して、スマートフォンにリアルタイムで知らせてくれる商品です。iPhoneとAndroidで使える専用アプリ「+Styleアプリ」をインストールしてデバイスを追加すれば、それぞれの設置場所の状態をセンサー画面で確認可能です。 たとえば、室内の動きを検知したときは画面のマークが点灯することで、人やペットが動いていることがわかります。センサーは壁、床、卓上など、人やペットの動く場所に合わせて適した位置に設置できます。 スマートセンサーへの電源供給は、電池、microUSBケーブル接続のいずれかで、本体への充電はできません。しかし、「+Styleアプリ」の画面上に電池残量が表示され、電池交換のタイミングを確認できるため電池切れの心配もありません。
スマートセンサーの便利なところ
スマートセンサーを利用する最大の目的は、外出先や遠くから室内の様子が確認できることでしょう。子どもの帰宅時間もわかりますし、留守番をする子どもや、室内飼いのペットの様子も外出先から逐一確認できます。また、遠く離れた家族を見守る目的で、リビングやトイレなどにセンサーを設置すれば、連絡が取れないときでもプライバシーを侵害せず安否確認が可能です。 +Style ORIGINALのスマートセンサー(人感)の詳細はこちら
まとめ
人感センサーはさまざまなものに搭載され、便利に使われています。最初から搭載された製品もありますが、後から人感センサー機能を追加することも可能です。導入しやすい安価な製品もありますので、積極的に検討することをおすすめします。