故障?交換?LED電球がチカチカと点滅した場合の対処方法

寿命が長いはずのLED電球がチカチカと点滅することはありませんか?原因対処方法がわからないという方、この記事ではLED電球の発光原理や平均的な寿命や、点滅した場合の対処方法を解説します。LED電球を調光機能付きの照明器具につなぐ場合や、密閉型器具に設置する場合の注意点も解説します。それぞれの対処方法を知って不具合を解決し、点滅を未然に防げる方法をご紹介します。
LED電球の発光原理
LED電球の発光原理は、LEDチップに電圧をかけると、電子と正孔(せいこう)がぶつかり生じるエネルギーが光に変換されることです。 LEDチップは電球内にある小さな基板です。その基本構造は「P型半導体」と呼ばれる正の電荷を持つ粒子が多い物質と、「N型半導体」と呼ばれる電子が多い物質で構成されています。 半導体とは電気を通す・通さないがコントロールできる中間的な物質です。P型半導体にプラス極をN型半導体にマイナス極をつないで電圧をかけると、電流が流れて電子と正孔がぶつかって結合します。この際に余分なエネルギーが光となって放出されます。これがLED電球の発光原理です。 LED電球は正常時でも目では確認できないほど高速で点滅しています。これは1秒間あたりに電子と正孔がぶつかる回数(周波数)が決まっているからです。LED電球のLEDチップなどが故障して電気がうまく流れなくなると目で確認できる間隔で点滅が起こることがあります。 点滅をするのは蛍光灯でも同じです。しかし、LED電球と蛍光灯の発光原理は全く違います。蛍光灯の発光原理は、フィラメントに電圧をかけて電子を放出させ、ガラス内に塗った蛍光物質にあてて光を得ることです。熱によって電子を放出させているため、LED電球と比べて蛍光灯は熱くなるのが特徴です。また、消耗が早く「球切れ」を起こしやすくなります。
LED電球の寿命
LED電球の標準化や広報・普及活動を行っているLED電球・照明推進協議会によると、LED電球の寿命は1日10時間使用した場合、8~10年とされています。これは、白熱電球の数10倍の寿命にあたります。たとえば手の届きにくい場所にある電球をLED電球に変えると交換の手間が省けて便利です。 ただし、平均的な寿命の前にLED電球が点灯しなくなる、点滅しはじめることがあります。次項で詳しく説明しますが、この原因はLED電球自体の劣化でなく、電気回路の部品の劣化であることがほとんどです。 また、カラー演出用のLED電球では、R(赤)・G(緑)・B(青)によって消耗度が変わるため、寿命が来る前に本来の色が出せなくなることがあります。
考えられるLED電球点滅の原因
ここではLED電球が点滅する主な原因である「基板の劣化」「照明器具がLED電球に対応していない」「整流器の不具合」「部品の故障」の4つについて解説します。
熱による基板の劣化
LED電球は蛍光灯などと違い、発光原理上、熱が生じにくい特徴があります。しかし、全く熱を発しないということではありません。LED電球の基板部分には放熱加工がされているものの、熱によって劣化することがあります。劣化が進むと点滅し始めたり、点灯しなくなる場合があります。 LED電球は熱に弱いため、密閉型器具に対応した製品も販売されています。たとえば浴室にあるような密閉型のLED電球は熱の影響が出やすいため、密閉型器具対応のLED電球を使ったほうがよいと言えます。天井に埋め込むタイプ「ダウンライト」の場合は、「断熱材施工器具」に対応した専用の製品を選びます。
LED電球が対応していない器具で使っている
LED電球では直流電流が必要です。一方、一般家庭で使われている照明機器の多くは交流で製造されています。そのため、整流器(電気を一方向にしか流さないための機器)が付いていないLED電球を取り付けてしまうと、交流電流が流れます。すると、常に電流がオン・オフを繰り返す状態となってしまい、LED電球が点滅してしまいます。
整流器の不具合
整流器が故障してしまうと、コンセントから交流電流が流れます。そのため、電源がオン・オフされたようになり点滅してしまいます。LED電球に整流器が付いているタイプの場合は、整流器の不具合の疑いがあります。 また、外部に整流器がある場合も、整流器に不具合がある可能性があります。ただ家庭内の照明機器で外部に整流器があることはほとんどありません。一般的にはビルの施設などで大量のLED電球を1つの整流器で制御したい場合に取られる方法です。複数のLED電球が一度に点滅するようになったなどのケースでは、電気施設を調べてみる必要があります。
故障が原因で点滅
LED電球内の電子回路や部品が故障し、電流が正常に流れなくなることが原因で点滅することがあります。特にLED電球の使用期間が長い場合は部品故障が疑われます。一方、買ったばかりで点滅するときは、整流器の不具合や照明機器がLED電球に対応していないケースを調べてみることをおすすめします。 調光機能付きのLED電球を使う場合は、調光機能付きの照明機器(スイッチ)に接続すると故障の原因になるので注意が必要です。二重の調光によってバッティングを起こし、正常に発光しなくなります。
LED電球が点滅する時の対処法
LED電球が点滅する場合には、問題の切り分けが重要です。今まで問題なく使えていたのに点滅をし始めたら、LED電球を交換してみるのが最も簡単です。家庭での使用の場合、整流器一体型が多いため、基板と整流器のどちらの不具合も解決できます。 一方、新品のLED電球を取り付けたのに点滅する原因で最も多いのが、照明器具に対応していないLED電球を取り付けているケースです。 調光機能が付いた照明器具で点滅している場合は、専用のLED電球を取り付ける必要があります。スイッチ部分がロータリー式やスライド式になっている場合は、専用のLED電球の購入が必要です。製品のパッケージに「調光機能対応」などと書かれています。 取り付けてから対応してなかったことに気づいた場合は、すぐに使用をやめ、購入したお店に調光機能対応の製品と交換してもらいます。無理に使い続けると故障の原因になることがあります。 調光機能対応と書かれていても、まれに互換性がない場合があります。LED電球のメーカーの規格が標準的でない場合や、照明器具・スイッチの仕様や機能が特殊である場合です。点滅の原因がわからない場合は、日本の規格で製造された信頼できるメーカー品に交換してみるのも方法の1つです。
おすすめのLED電球ならこちら
LED電球を交換する際や、寿命の長いLED電球を新たに使ってみようと考えているなら「スマートLED電球」にしてみませんか。+Style(プラススタイル)ではIoT社会に対応したスマートLED電球がそろっています。暮らしを快適に便利に変えてくれる製品を3つ紹介します。
スマートLED電球 (調光) /E26
+Style(プラススタイル)のスマートLED電球は、スマホから明るさ調節ができるLED電球です。たとえばこのE26タイプなら、普段の生活は60W(810lm)相当の明るい光で足元までくっきり照らし、深夜はまぶしすぎず、ほのかに明るい光に無段階で調整できます。また、時間にあわせて自動的に明るさが変わるように設定しておくことも可能です。 外出先からの遠隔操作もできるので、うっかり消し忘れてしまったときも消灯できます。「真っ暗な家に帰りたくない」という場合も、帰宅途中で明かりを付けておけます。 スマートスピーカーとの接続にも対応。「アレクサ、明かりを付けて」などと呼びかけることでスイッチを付けるなど、音声操作ができます。寝る前に一度起き上がってスイッチを消すのが面倒、などと日々感じていた人は、スマートLED電球に変えてみることをおすすめします。 +Style(プラススタイル)の「スマートLED電球(調光)/E26」の詳細はこちら
スマートLED電球 (調光・調色) /E17
E17タイプは、基本的にE26と同じ機能を持っています。広く明るく照らす約180°の広配光タイプであることや、40,000時間の長寿命も変わりません。なお、調光機能付きのソケット、照明器具には非対応であることもE26と同じです。 E17では無段階の明るさの調整に加えてE26にはない調色機能も搭載されています。たとえば勉強や読書時には、見やすく集中力を高めてくれる昼白色。食事時やリラックスしたい時は自然であたたかな色合いの電球色などが選べます。テレワークやコロナ禍で巣ごもり状態など、自宅で過ごす時間が多いときは、照明の色を変えてみると気分転換になります。 +Style(プラススタイル)のスマートLEDは、他の家電と連動させられるのも大きな特徴です。たとえば+Style(プラススタイル)の人感センサーと連動させれば、ドアが開いたときに照明を付けるなどもできます。また、セキュリティカメラで人影を感知した際に自動でスイッチをオンにする防犯機能を実現することも簡単です。 +Style(プラススタイル)の「スマートLED電球(調光・調色)/E17」の詳細はこちら
見守りができるLED電球「HelloLight」
高齢の親の一人暮らしが心配という家族におすすめは、見守りができるLED電球「HelloLight」です。電球自体に通信機器(携帯電話などで使われているSIM)が搭載されているため、インターネット環境がない場所でも、近くの通信局と自動更新が可能です(特許出願済:特開2016-218969)。 照明の点灯履歴がスマホでわかるため、離れて暮らしている場合でも、外出先から日々の生活状況が推測できます。また24時間点灯または消灯が続くと、メールで自動的に通知してもらえます。 毎日携帯電話で連絡を取るのは負担がかかり、プライベートにも干渉しがちになってしまうものです。HelloLightなら自然に、さりげなく大切な人を見守れます。「HelloLight」の詳細はこちら
まとめ
LED電球が点滅する原因には、内部の基板や部品、整流器などの劣化、故障が考えられますが、LED電球に対応していない調光機能付きの照明機器などに接続することで、点滅することもあります。 +Style(プラススタイル)のスマートLED電球なら、電球自体に整流器や調光・調式機能を搭載、スマホやスマートスピーカーとの連携もできます。もちろんスマホからの遠隔操作や設定、他の家電やセンサーとの連動もできますのでおすすめです。 また、「HelloLight」は高齢の親の一人暮らしが心配な家族におすすめです。現在の電球をHelloLightに交換するだけで点灯・消灯情報がスマホに通知されるようになり、自然な見守りを実現できます。 もしもLED電球が点滅してしまったときは、この記事で紹介した原因を参考に、対処法を試してみてください。