eスクーターに任意保険は必要?

eスクーターで公道を走る前にやすべきこと
eスクーターを購入したら、「やっぱり、公道を走りたい!」と思う方、多いですよね。ちょっと近くのコンビニやスーパーに出かけたり、最寄り駅まで移動したりと、自由に走ることができれば、それだけ使い道も広がります。
ただ、たとえ操作が簡単であっても、日本の法律上の扱いは原付バイクと同じ。スピードが出れば、何かの弾みで事故を起こす可能性がないとは言えません。もしかすると、ものを壊したり誰かをケガをさせたり、あるいは自分自身が思わぬケガをする事態も起こり得るのです。
今後、シェアリングサービスが普及していくと、eスクーターの利用者が増え、事故の可能性はさらに高まると考えられます。公道を走る前に、ぜひ保険についても考えておきましょう。
自賠責保険の加入は義務
そもそもeスクーターで公道を走るには、原付バイク(原動機付自転車)と同じように、ナンバープレートを取り付ける、ヘルメットを被るなど、いくつかの制約をクリアする必要があります。実は保険についても同様で、自賠責保険の加入が義務づけられており、未加入のままでは公道を走ることはできません。これを破ると50万円以下の罰金または1年以下の懲役などの罰則があるので、必ず加入してください。
自賠責保険は相手への補償
自賠責保険は、事故などで被害を与えてしまった相手が補償対象の保険です。保険料は法律で定められているので、どこで加入しても一律7,070円(2021年4月1日以降加入の場合)です。
ただ、自賠責保険では、相手にケガなどを負わせてしまった場合は120万円、死亡事故の場合は3,000万円が上限とされているため、状況によっては賠償金が補償額を上回る可能性もあり、その場合は自分自身で負担することになります。
任意保険は、自分も含めた補償
任意保険は、文字通り任意で加入する保険です。自賠責保険のように加入しなくても罰せられることはありません。しかし、先述のように補償には上限があり、しかも対象となるのは自分が被害を与えた相手だけです。例えば、相手の車を傷つけたり、自分のeスクーターが破損したりしても、その修理費用は補償されませんし、自分がケガをした場合も補償の対象外となってしまいます。
そのため自賠責保険だけでなく任意保険にも加入しておくことをお勧めします。
eスクーターは原動機付自転車一種として区分されています。金額や補償内容については、加入する保険会社で確認してください。
任意保険に加入するには?
任意保険の加入方法には2種類あります。
1つは、自分の加入している自動車保険に「ファミリーバイク特約」を付帯することです。自動車保険に加入している本人だけでなく、その配偶者や同居の家族なども補償の対象です。特約として付いている分、費用負担を抑えることができます。
2つ目の方法は単独で加入することです。自動車保険に加入していない方の場合は、こちらの方法で加入することになります。「ファミリーバイク特約」よりも費用はかかりますが、事故や故障の際のロードサービスが受けられるといった特典があります。また、事故歴などに応じて保険料が変わる「ノンフリート等級制度」により、事故を起こさなければ等級が上がり、保険料が割引になります。
保険は転ばぬ先の杖と言います。万が一に備えておくことで、eスクーターを心置きなく楽しむことができるでしょう。
※「公道を走行できるのはfreemileのみとなります(2021年3月18日現在)」