海外でeスクーターが大流行、日本はどうなる!?

最近、街なかやメディアでも見かけるようになったeスクーター。とは言っても、日本ではまだまだマイナーなモビリティという印象が強いです。
しかし、海外ではどうでしょうか。ドイツではすでに、観光用などのモビリティとしてシェアリングサービスが普及していたり、アメリカでは、通勤用などのモビリティとしてeスクーターが普及したりしています。アメリカやヨーロッパを中心に自転車や自動車の代わりに、エコで手軽な新しい乗り物として利用者が増えつつあるんです。
eスクーターのシェアリングサービスのブームはアメリカから始まりました。2017年6月にアメリカはサンフランシスコより始まった「Lime」を皮切りに、その3ヶ月後には、サンタモニカの「Bird」が開始され、この2つのサービスを中心に瞬く間に世界中へ広まっていったんです。
eスクーターのシェアリングサービスが人気の背景には、アメリカ大都市の交通渋滞の悪化があります。車だと1マイル20~30分ほどかかるところを、eスクーターなら5~10分ほどで走れるんです。
しかし、供給数の制限もあり、需要と供給が追いついておらず、使いたい時に使いたい場所に無いという不満から「マイスクーター」を購入する人もいるそうです。
ドイツでのeスクーターの現状
ドイツでは2019年4月に公道でのeスクーターの走行が解禁されたこともあって、ベルリンなどの大都市を中心に、ビジネスマンから若い女性まで多くの人々が利用しているんです。現在、ドイツでもeスクーターのシェアリングサービスが普及していて、利用できるエリアが多く、現地の人も観光に来ている人も当たり前の様に利用しています。利用できるエリアが多いのもさることながら、なんと言ってもシェアeスクーターは乗り方が簡単なんです!
ドイツでは自転車が盗まれることが非常に多く、頑丈な鎖で施錠するのは当たり前。一方でeスクーターは、鍵なしで乗り捨てることができます。なぜなら、利用者の携帯電話とアプリを連動させない限り作動しない「自動ロック」が付いているからです!この機能がドイツでの普及を後押ししました。
人気の理由とは?
人気の理由は色々と考えられますが、主に以下の4点が挙げられるでしょう。
- 自走式
- 利用方法の手軽さ
- 省スペース
- 簡単な操作性
1.「自走式」について
自転車や通常のキックボードとは違い、eスクーター は自分でペダルを漕いだり、何度も地面を蹴ったりする必要がなく、アクセル1つで進んでいくんです!速度は時速20km前後で、走行可能距離はフル充電で30km前後とされていて、電車を降りた後のワンマイルモビリティとして、観光や街乗りとしてなら、十分な距離と言えます。また、タクシーの代わりとしても有効的ですね。
2.「利用方法の手軽さ」について
ここではシェアeスクーターの中で最も利用率が高い、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれの「Lime」のeスクーターを例に、乗り方を紹介していきます。
基本的な乗り方は、どのシェアリングサービスもほとんど変わらないですが、「Lime」の乗り方は非常に簡単です。
- Limeのアプリをダウンロードします。
- クレジットカード情報を入力します。
- 近くのeスクーターが表示されます。
- eスクーターのハンドルについているバーコードを読み取ります。(ロック解除)
- 後は目的地まで乗るだけです。
- 邪魔にならない場所に返却し、写真をとって送ります。
以上が乗り方から返却までのご紹介になります。本当に手軽ですよね。この手軽さがeスクーターが流行している理由の1つなんです。
https://www.li.me/electric-scooter
シェアリングキックボード(Lime)導入国
シェアリングキックボードを導入している国の中から、とりわけ普及率が高い国を一部紹介していきます!
- アメリカ
- オーストラリア
- カナダ
- チェコ
- フランス
- ドイツ
- ギリシャ
- イタリア
- ニュージーランド
- ポーランド
- スペイン
詳しくはこちらをご覧ください。https://www.li.me/locations
ご覧の通り、アメリカや欧州を中心に人気が高まってきています。実は、韓国もプサンやソウルの都市部のみですが、このeスクーターを導入しているんです。もう日本のすぐそこまでブームはやってきています!
3.省スペース
eスクーターが人気の理由の1つとして、本体そのもののコンパクトさが挙げられます。eスクーターは長さ1.2m程度、ハンドル幅も45cm程度で、占有面積は0.54㎡と自転車の約半分となり、占有スペースがどのモビリティよりも圧倒的に小さいんです!このコンパクトさが「どこでも乗り捨て」を可能にし、専用ステーションを必要としないからこそ、急速な普及を実現させられたと考えます。
4.簡単な操作性
eスクーターの操作はとても簡単なんです!手元にあるアクセルで加速し、同じく手元と足元にあるブレーキで減速します。eスクーターを乗るにあたって、特別な練習は何もいりません。また、座る必要がないことから、自転車などに比べても転倒する確率が低く、乗る人を選ばないことも流行を後押しした理由と言えます。
日本でのeスクーターの現状
日本でのeスクーター事情はどうなっているのでしょうか。2021年2月8日に道路交通法の見直しにより、シェアリングサービスで貸し出されたeスクーターは決められた区域では「小型特殊自動車」として区分されました。これにより、ヘルメットの着用が任意となり、自転車道の走行が可能となったんです。速度制限は15km/hとなっています。
一方で「マイeスクーター」を購入した場合は、区分は「原付」としての扱いとなり、ナンバーや保険など諸々の準備が必要になりますが、速度制限は30km/hで公道を走れるようになります。より、移動時間の短縮に繋がるんです!