エコで、便利で、かっこいい!eスクーターってどんな乗り物?

2017年から欧米を中心に利用が広がっているeスクーター。日本でも新たな移動手段となるマイクロモビリティとして注目を集めています。皆さんもどこかで目にしたことがあるかもしれませんよね。では、そんなeスクーターとはどんな乗り物なのでしょう? その特徴と魅力をご紹介します。
電気で走るキックスケーター
スクーターという言葉がつくと、なんとなく小さなバイクの形を連想しそうですが、一般的にeスクーターといえば、足でキックして走らせるキックスケーターに電気式のモーターをつけたような乗り物のことを指しています。このほか、電動キックスクーターとか電動キックボードと呼ばれたりすることもありますが、「スタンディングEV(電動)バイク」と呼んだ方が正しいかもしれません。
eスクーターは、写真のようにデザインはとてもシンプルです。でも、一度蹴り出してしまえば、あとは電気の力でラクラク走行♪ 簡単な操作で、快適な移動が楽しめます。
風を切って走る心地良さ
写真のFreeMIle Plusは、最高時速約45km、走行距離は約30~40km、そして最大20%の坂道を登ることができます。(上記の値は、フル充電、積載量65kg、温度約25℃、平坦な道路、風のない環境、走行速度15km / hの条件下で測定されたものです。)
モデルによって少し幅はあるものの、eスクーターの多くは時速20〜30 kmで走行が可能です。また、走行距離は20km、25kmといったものが多いようですが、パワフルなモデルなら1回の充電で65km走行することができます。
キックスクーターのようにボードに乗り、風を感じながら走る爽快感。電気モーターの静かで滑るような感覚は、普通のキックスクーターでは味わえない快適さです。
持ち運びにも便利
また、eスクーターの大きな魅力として、コンパクトに折りたためて簡単に運べるという点もあります。折りたたみ操作はほんのひと手間、数秒で完了! 手で持って運ぶことができるので、旅行やドライブのお供にするのも楽しいかもしれません。もちろん、使わない時の置き場所にも困らないという点も便利です。
家庭用の電源で充電可能
eスクーターは、家庭用の電源から充電ができます。その点は、スマホの充電と同じような感覚で、オフィスや外出先でも電源があれば充電は可能です。
充電にかかる時間は、FreeMile plusの場合ならフル充電で約5-6時間です。こちらも搭載されるバッテリーなどのスペックによって、短いもので3〜4時間、長いもので7〜8時間と違いがあります。いずれにしても乗らない時間に充電しておけば、いつでも快適に利用できますね。
公道を走ることもできる
海外のeスクーターを紹介する写真や動画では、公道での走行シーンもたくさんありますが、日本の場合は少し状況が異なります。というのも日本の法律上、eスクーターは原動機付き自転車の扱いになっているからです。つまり、原動機付き自転車の免許やヘルメットの着用が必要で、公道の走行のためにウインカーやバックミーラー、ナンバープレートなどをつける必要があるのです。
ただ、これを逆に考えれば、公道を走らず許可の得られている公園や私有地であれば、普通のキックスクーターやスケートボードと同じように、免許の必要もなく自由に乗って遊ぶことができ、必要に応じて公道で走るための手続きを踏めばいいわけです。
初めから公道を走る前提にしなくとも、公園の中で森林浴をしながら走ったり、オフィス内での距離のある移動に利用したりするなど、身近なところで利用するのもいいのではないでしょうか。
ちなみに、下の写真のFreeMile Plusのように、初めから公道で走行することを前提にバックミラーやウインカーなどがつけられているモデルも発売されています。
地球への優しさも大切に
自動車業界で大手メーカーがガソリン車からEV車への切り替えを表明するなど、EV化の波はどんどん大きくなっています。電気モーターで走るeスクーターも、EV車と同様に排気ガス(CO2)を出さないため、地球に優しい乗り物だと言えるでしょう。移動手段の一部を自動車からeスクーターに換えるという行動も、地球への優しさかもしれません。
現在、eスクーターを取り巻く環境は変化しつつあり、法律上の規制の見直しなどの働きかけも行われています。シェアリング事業も少しずつ広がり、各所で試乗会なども開かれていますので、興味のある方は、ぜひ一度試してみてくださいね。
※「公道を走行できるのはfreemileのみとなります(2021年3月18日現在)」