おうち時間を充実させるためにスマートホーム化してみた

「おうち時間」が増えた今日、ながらく自宅での生活を”頑張って”きました。しかし、家で過ごせる時間が長くなるほど、必然的に家事や日常と向き合う時間は増えます。本当に頑張りたいこと・楽しみたいことがある一方で、家事や日常を頑張りすぎることで時間や活力を削がれているのは非常に勿体なく感じるものです。そこで、なるべく頑張ろうとすることをやめることで、「おうち時間」を充実させられるのではないか、とスマートホーム化にチャレンジしました。
そもそも、日常生活を振り返ってみると、いろんな家事や作業が疲弊の源になっているのが分かります。料理をする頻度が高くなれば、食器を洗う量が増えます。洗濯機を回す頻度が高くなれば、洗濯物を干す作業が億劫になります。もし、こうした家事に費やしていた時間やパワーをスマートホーム化によって温存できたら、紅茶を飲みながらのんびり読書ができるでしょう。久しぶりに絵を描いても良いですし、お菓子と炭酸飲料を買ってきて観たかった映画に没頭することだってできるはずです。スマートホーム化は現代において、幸福の一つの実現方法ではないでしょうか。
だからこそ、スマートホーム化に至らずとも、食洗機を購入すれば負担は減ります。乾燥機能付き洗濯機を購入すれば、見える世界も変わるはず。しかし、いざこうした家電を揃えるとなると、あるいは部分的に購入したとしても、残念ながらそれなりにお金もかかる。特に、洗濯機に関しては10万円は必要です。食洗機も台所の間取りによって設置が難しい。結局、勢いで買って失敗したくないやら、予算が足りないやらで、二の足を踏んでしまっていました。
そこで方針変換――。まずはコストがかからなくて、もし失敗しても後悔しない部分から改善していく、その一つの策としてスマートホーム化を採択するのはどうだろうか、と思い至ったのです。
たとえば、無駄な作業は消してしまえば、日常の時間・労力コストダウンをはかることができます。エアコンやテレビのリモコンがどこにあるかわからずキョロキョロと探したり、「さぁ寝るか」とベッドに転がってからうっかり電気を消し忘れていたことに気づいたり――。声に出さずとも「嗚呼、面倒だなぁ」と心の片隅に抱えていたような作業を消してゆくことが、問題解決につながるはずです。これらは、スマートホームデバイスを活用すること、つまりスマートホーム化によって解消可能。スマートホーム化に必要な機器は、種類によっては、価格も決して高くないですからね。
スマートホーム化1:エアコンは完全自動化
まずは空調の目線からスマートホーム化です。エアコンのオン・オフは、「スマートマルチリモコン」を活用することで、音声操作に一本化しました。スマートスピーカーはもちろん、「Siri」とも連携させられるので、手元のiPhoneで指示すれば済むようにカスタマイズしています。年間を通して何だかんだ一番肌身に染みるのが空調の快適さなので、スマートホーム化の第一歩として踏み切りました。
このスマートホーム化第一歩を行った今、たとえば、ちょっと暑いなと思ったときに、「ええっと、リモコンリモコン……」と探し回る1分間は存在しません。スマートホーム化を採択済みの我が家では「Siri」をオンにして「暑い」と言えば指定の温度で空調が整います。
また、もう一歩踏み込んだスマートホーム化も利便性を高めてくれました。外気温が27度を超えたら冷房が23度で動き出し、外気温が23度を下回ったら冷房が止まるようにもしています。スマートホーム化にも段階を設け、まずは「作業しなくて良い」を実現し、そこから「意識しなくても良い」の段階にステップアップさせてみたわけです。
スマートホーム化2:テレビは前に座ると勝手にオン
「おうち時間」の増加で新たに娯楽の王道にのし上がったテレビも、スマートホーム化の恩恵を受けています。テレビは、「スマートホームカメラ(フレキシブルアーム)」と「スマートマルチリモコン」を併用して、自動でオン・オフを制御できる設定を整えました。スマートホームカメラは見守りのために映像を遠隔で確認するためにも使えますが、それが必要ない状況下では、動きを検知するセンサーとしても活用できるのです。
具体的には、テレビ前に「スマートホームカメラ(フレキシブルアーム)」を設置しておき、ソファに座る人の動きを感知してテレビが自動でオンになるようにカスタマイズ。これでリモコンを触らずとも、とりあえずテレビが付く状況を作れました。チャンネルの変更には、ボイスコマンドなどを用いれます。このように、スマートホーム化も工夫次第でより快適さを追求できます。
このスマートホーム化を終えた今、テレビを見終わってソファを離れるときにも、自動でテレビがオフになります。動きを検知する感度は、3段階で調整可能です。
スマートホーム化3:ライトは時間とセンサーで自動化
スマートホーム化で寝室とその周辺も快適になりました。寝室では、シーリングライトに「スマートLED電球(調光・調色)/E26」を、ベッドサイドには「+Style LEDベッドサイドランプ」を活用。寝室を出た廊下には「スマートLED電球(調光)/E26」を配置しています。
これらは19:00を過ぎると、勝手に電源がオンになるように設定しているので、照明の数があっても暗くなった寝室に入ってポチポチとスイッチをオンにする手間がかかりません。ただベットに転がり、眠くなるまでベッドサイドランプを頼りに読書ができます。スマートホーム化なしでは実現し得なかった楽しみも、簡単にできてしまうのです。
また、寝る前に「おやすみ」と一言Siriで指示すれば、まとめて電源がオフになるようにしています。電気を消してから布団に入らなくて良いので、眠気が来たら立ち上がらずに、そのまま布団に沈むように就寝できるのもありがたい。寝入りは「スマートホーム化してきてよかった」としみじみ思う瞬間です。
ちなみに、廊下に設置した人感センサーを利用して、17:00~19:00までは人を感知すると一定時間だけ寝室の電気がオンになるようにもカスタマイズしています。寝室の押し入れに衣類を収納していたりするので、夕暮れの時間帯に暗いと着替えを取り出すたびに電気をつけなければならないわけですが、部屋に入るだけでパチっと明かりがつくのが楽です。意外と暗い部屋で壁のスイッチを探すのって手間ですからね。なお、人感センサーがしばらく何も感知しなければ、勝手に証明がオフになるようにしているので、出るときもスイッチは放置でOK。スマートホーム化はまさに「気が利く家」を錬成してくれているのです。
スマートホーム化4:床掃除はロボットに一任
最後に、最も時間・労力を消費する「床掃除」もスマートホーム化で自分の仕事から手放してみました。ライトの類と比べるとやや高額ですが、それでも1万円台で入手できるのが「スマートロボット掃除機 B300」。我が家のリビングでは、朝になると勝手に床掃除が行われるので、掃除をサボっても落ちている髪の毛を見る機会がぐんと減りました。掃除の有無は目に見えてわかるので、スマートホーム化の良さを日々実感しています。
この掃除機、敷いてあるラグマットの段差も乗り越えられますし、うちはそこそこ複雑な家具配置ですが、どこもしっかり掃除してくれています。朝の7:00に掃除を開始してくれるので、掃除機の音が鳴り出したら、ちょっとした目覚ましがわりにもなりますよ。
もちろん、たまにケーブルの先端を床に広げたまま忘れて寝てしまったときなどは、それを吸い込んで充電ステーションに帰れずに固まっている朝もありますが……。それもご愛敬。このように、スマートホーム化を進めることで、時間や労力を無駄に消費する日常を手放して、快適でスマートな日々を手に入れることができています。
自動設定のカスタマイズ方法などを覚える必要はありますが、スマートIoT家電があれば、日常生活の大部分が自動化できます。スマートホーム化は意外と敷居が低いのです。Wi-Fi環境とスマートフォンさえあれば、電球一つからでも挑戦可能。まずは気になるところからスマートホーム化で「手抜き」に挑戦してみてはいかがでしょうか。