さまざまなコントロール方法で快適な生活を実現するスマートホーム

アプリ、音声、センサーなどさまざまな方法でコントロールを可能にするスマート家電。専用のリモコンや家電自体についているスイッチでしか稼働しない従来の家電に比べ、住居内はもちろん、外出先からも操作が可能です。
これにより、私たちの生活はますます便利で快適なものになりますが、今後、技術が今以上に進化すれば、さらに快適な生活の実現も夢ではありません。そこで、今回はスマート家電のコントロールについて、現状のさまざまなコントロール方法を見たうえで、未来の生活がどうなるかについてもお伝えします。
スマート家電をコントロールする「アプリ・音声・センサー」
洗濯機、テレビ、オーブンレンジ、冷蔵庫といった従来の家電から、ロボット掃除機、スマートトイ、ウェアラブル端末、VRなど、スマート家電の種類は多様です。スマート家電にはこれまでの家電にはないメリットが数多くありますが、そのなかでも大きいのは冒頭でも触れたようにさまざまな操作の方法があることでしょう。具体的にはアプリ・音声・センサーでの操作が可能ですが、それぞれの機能や特徴は次のとおりです。
- アプリによる操作の機能や特徴
スマートフォンやタブレットにアプリをインストールし、アプリから操作する方法です。基本的にはテレビやエアコンに付属しているリモコンと同じ機能を有していますが、アプリによってはリモコンでは実現しない操作も可能です。例えば、外出先から家電のスイッチをオンもしくはオフにする、録画予約をしたり、録画したものを視聴したりといったことが可能になります。
- 音声による操作の機能や特徴
基本的には家電自体を音声でコントロールするのではなく、スマートスピーカーを通じて音声で家電を操作する方法です。アプリのように外出先からの操作はできませんが、リモコンで行うような操作をすべて音声で行えます。特徴としては、家事の最中や、起床したときのベッドのなかといったシーンで家電に直接触れずに操作できることです。
- センサーによる操作の機能や特徴
スマートフォンアプリで設定をし、特定のシーンで家電のオンオフを行うものです。従来の家電でもリモコンによってタイマー設定が可能ですが、センサーでの操作はより詳細な設定が可能になります。例えば、スマート照明で周囲が暗くなったら自動的にスイッチがオンになる。エアコンで気温が28度を超えたら自動で冷房のスイッチがオンになるといったものです。
さまざまなコントロールが可能なおすすめのスマート家電
それでは、実際にアプリ・音声・センサーでコントロールが可能なおすすめのスマート家電をいくつか紹介します。
アプリで操作するのにおすすめのスマート家電
スマートスピーカーでの操作ももちろん可能ですが、アプリで操作するのにおすすめのスマート家電は、LEDシーリングライトです。アプリの特徴である外出先からの操作ができることで、電気の消し忘れを防いだり、帰宅直前に電気をつけておいたりといったことが可能です。また、シーリングライト以外にも、【+Style ORIGINAL】スマートLED電球 (調光) /E26 や【+Style ORIGINAL】スマートLED電球 (調光・調色) /E17 などの電球もおすすめです。
音声で操作するのにおすすめのスマート家電
音声操作でおすすめのスマート家電もアプリと同様に照明ですが、リビングやダイニングではなく、寝室でベッドサイドに設置する照明です。特にお子さんが小さくて夜中に授乳、おむつ替えなどがあって手が離せない時でも音声操作でオンオフができるので非常に便利です。
センサーで操作するのにおすすめのスマート家電
センサーで操作するのにおすすめのスマート家電はロボット掃除機です。段差のある場所からの落下を回避する落下防止センサー。ソファやベッドの下など狭い空間で引っかかって動かなくなってしまうことを回避する衝突防止センサー。壁に触れていない状態で壁までの距離を計測し、壁際も無駄なく掃除する壁沿いセンサーなど、自動で効率的な掃除が可能です。
GPS、超音波などさらなる進化が期待されるスマート家電
ここまで、スマート家電を操作する方法として、アプリ、音声、センサーの3種類を見てきました。しかし、スマート家電はさらに進化を続けていて、今以上に便利で快適な操作が実現しようとしています。ここでは、最新のスマート家電の操作方法について紹介します。
スマートフォンのGPS機能と連携して家電の操作を可能に
これまでにも人が近づくとスイッチがオンになるセンサー照明は存在しました。しかし、ここで紹介するのは、スマート家電の操作を行うスマートフォンアプリと、スマートフォンの位置情報サービス(GPS)を連携するというものです。これにより、自宅のスマート家電はもちろん、通常の家電もまとめてオンオフが可能になります。
これは、+Styleのスマート家電やリモコン・プラグで連携した既存家電の操作、管理を行うアプリ「+Style」に2020年2月以降、新たに追加される機能です。これまでも、ワンタップで家電を一括操作することは可能でしたが、GPS機能と連携したことで、自宅から最寄り駅、学校などの指定エリア(半径約100~950m)を出入りするだけで、自宅家電の一括操作が可能になります。
アプリ「+Style」と連携している家電を一括操作はもちろん、設定次第で「外出したらテレビを消してロボット掃除機のスイッチをオンにする」「最寄りの駅に着いたら照明とエアコンのスイッチをオンにする」など、組み合わせによる操作もできます。
超音波を使ってそこにいる人を特定
ソニーネットワークコミュニケーションズが2019年12月に建築総合展「住宅・ビル・施設Week」でIoTスマートホーム事業についてセミナーを開催。このなかで、超音波で人を特定する新たなスマートホームの機能を紹介しています。
例えば、遠隔地から家のなかを監視するにはこれまでであれば、監視カメラを使うことが一般的でした。しかし、監視カメラには死角があり、家のなかのすべてを見守るには、いくつもの監視カメラを設置する必要があります。
そこで、ソニーはカメラではなく、超音波を使い、そこで何が行われているかを判断する機能を開発。データを蓄積していくと、老人と子どもの歩き方の違いを見極め、老人が家のなかで転倒し、その後、音がしなくなれば、電話やメールに通知がいくようにすることも可能です。また、超音波であれば、プライバシーの保護にもつながるため、今後の開発や商品化に注目が集まっています。
快適、便利に加え安心、安全な未来を実現するスマートホーム
さまざまなコントロールによる稼働を実現するスマート家電は、私たちの生活を快適で便利なものにしてくれます。ほんの数年前まで、音声でテレビやエアコン、照明をコントロールするといった生活は夢の話と思われる方も多かったのではないでしょうか。しかし、現在では多くの家庭でそれが実現しているうえに、今後は、体調管理、遠隔地からの住宅、家族の見守りなど、快適、便利に加えて、安心、安全な生活も実現が可能です。
進化を続け、私たちの生活をより豊かにしてくれるスマート家電、まだ利用されたことがない方は、ぜひ導入の検討をされてみてはいかがでしょう。
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