失くしたものを簡単に見つけられる「忘れ物防止タグ」人気の6製品を徹底比較

さまざまな個人情報が登録されているスマートフォン、財布・カード類・書類などが詰め込まれたバッグ、アクセサリーを入れた小物入れなど、普段、何気なく使っているものの、いざ失くしてしまえば大変なことになるものは少なくありません。家のなかで失くしたならまだしも、外出先で置き忘れてしまえば自分の元に戻ってくる可能性もかなり少なくなります。そこで、今回は置き忘れを防止、もしくは、失くしたものを探すための製品「忘れ物防止タグ」のなかでも人気の商品を比較し、おすすめのポイントを紹介します。
人気の忘れ物防止タグ、6製品の比較
ひと口に忘れ物防止タグといってもその種類はさまざまです。ここでは、そのなかでも人気の6製品を基本的なスペックで比較していきます。
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attag |
Qrio Smart Tag |
Me-MAMORIO |
Tile Mate 2020 |
Tile Mate(電池交換版) |
Tile Sticker 2020 |
価格 |
\1,300 |
\4,294 |
\4,950 |
\3,190 |
\2,017 |
\5,390(2個セット) |
サイズ |
厚さ0.5cm 縦 3.7cm 横 3.7cm |
<本体> 厚さ 0.85cm 縦 4.6cm 横 2.6cm 横 0.9cm |
厚さ 0.58cm 直径 3.7cm |
厚さ0.62cm 縦 3.5cm 横 3.5cm |
厚さ0.62cm 縦 3.497cm 横 3.497cm |
厚さ 0.73cm 直径 2.7cm |
重さ |
9.07g |
10g |
7g |
6g |
7.5g |
約5g |
駆動 |
コイン型リチウム電池CR2016 |
コイン型リチウム電池CR2032 |
コイン型リチウム電池 |
コイン型リチウム電池CR1632 |
コイン型リチウム電池CR1632 |
電池(交換不可) |
対応OS |
iOS8.0以上/Android4.4以上 |
iOS11.4以上/Android5.0以上 |
iOS11.0以上/Android4.3以上 |
iOS11.0以上/Android6.0以上 |
iOS9.0以上/Android4.4以上 |
iOS9.0以上/Android4.4以上 |
Bluetooth |
4.0 |
4.0 |
4.0 |
4.0 |
4.0 |
4.0 |
有効範囲 |
~40m |
~20m |
~30m |
~60m |
~45m |
~45m |
※attag、Qrio Smart TagはAmazon、Me-MAMORIOは自社ウェブショップ、Tileの3種は+Styleショップでの価格、すべて税込(2020年3月現在)
※有効範囲は遮蔽(しゃへい)物のない見通しの良い場所での推測値です。
製品別の特長、メリット
前項では人気が高い6機種の基本スペックを見ましたが、ここでは、それぞれの特長やメリットについてより深く探っていきます。
- ◆attagの特長、メリット
前項の比較を見てもわかるようにattag、最大の特長は低価格ながらほかの機種と遜色ない機能を有している点です。日本語表記で操作性も良い専用アプリは、GPS機能もあり、最後にBluetooth接続が切れたおおよその場所を地図に表示ができます。また、障害物がない場合の有効範囲は約40mで、attagとアプリの双方から探すことができ、音と光で場所を教えてくれるため、探しものをすぐに見つけ出せます。
attagはカラーバリエーションが多いことも大きな特徴です。ブラック、グレイ/イエロー、グリーン/オレンジ、ライトブルー/ホワイト、ピンク/ホワイト、レッド/ブラック、ホワイト、イエロー/ホワイトの全8色で、単色ではなく表と裏で2色のものが6種類もあり、このバリエーションの豊富さもattagの魅力といえます。
- ◆Qrio Smart Tagの特長、メリット
Qrio Smart tagは、ほかの機種に比べ、有効範囲は広くありません。しかし、なくしてしまった場所がわからなくなった場合でも、なくしたものの近くにQrio Smart tagのアプリユーザーがいれば、そのユーザーのスマートフォンを経由し、手元にないタグの位置を確認できます。もちろん、確認できるのは持ち主だけですので、セキュリティリスクの心配もありません。
また、Qrio Smart tagが持つほかの忘れ物防止タグにはない大きな特長として、Qrio Smart tagについているボタンでスマートフォンの操作ができることが挙げられます。例えば、ボタンを1回押したらカメラのシャッターを押す、2回押したら音楽プレイヤーの再生、停止を行うなど、自由にアクション設定が可能です。
カラーバリエーションは、ピンク、ライトブルー、イエロー、ブルー、ブラックの5種類。特徴的なデザインのリボンは交換も可能で、リングタイプや組みひもタイプなど自分好みでのカスタマイズも行えます。
- ◆Me-MAMORIOの特長とメリット
忘れ物防止タグは大きく四角形型のものとボタン型の2つに分けられますが、Me-MAMORIOはボタン型で、カラーはブラックとホワイトのシンプルな2色が用意されています。Me-MAMORIOが付いているものから離れた際にはスマートフォンに通知、なくしてしまった際にはアプリの地図で確認といった基本的な機能はもちろん、ほかのユーザーを起点として探すことも可能です。
具体的には、なくしたものとほかのユーザーがすれ違った際に持ち主だけに知らせる。これだけであれば、Qrio Smart tagと同じです。しかし、Me-MAMORIOはさまざまな駅や商業施設にMAMORIOスポットが設置されていて、スポットに近づく、もしくは届けられた場合、すぐに持ち主に通知が行くため、より見つかる可能性が高くなっています。
そして、Me-MAMORIO最大の特長はシェア機能です。財布や鍵といったものだけではなく、遠隔地に住む高齢の両親の在宅、外出確認ができます。それぞれのスマートフォンとMe-MAMORIOを連携させることで、外出した際の足取りが確認できるため、万が一の際にもすぐに対応が可能になります。
さらに、24時間365日受付の医療相談ができるメディカルアシスト(予約制専門医療相談は事前予約要)、介護や身近な法律、税金相談ができるデイリーサポートといったサービスを無料で利用できるのも大きなメリットです。
Tileシリーズは機種によってもそれぞれ特長がありますが、ここでは全機種に共通した特長やメリットを見ていきます。
まず、4つの基本機能。1つ目は探しものは音でお知らせすること。特にTile Mate 2020は人気機種のなかでも最も有効範囲の広い60m(周囲の条件によって誤差はあります)周囲のものを見つけることが可能です。2つ目は、Tile側からスマートフォンを探すことができること。3つ目は、最後にBluetoothが接続した場所と時間をアプリが記憶し、なくした場所の見当をつけられること。そして4つ目は、ほかのユーザーがなくしたものに近づいた際にアプリに通知されるTileコミュニティーです。Tileシリーズはほかの忘れ物防止タグに比べ種類が豊富なため、利用ユーザーも多く、そのユーザーでつくられたコミュニティーを使えることは大きな特長の1つです。
これ以外にTileシリーズ特有の特長としては、スマートスピーカーやスマートフォンの音声アシスタント機能と連携し、声でなくしたものを探すことができる点が挙げられます。2020年3月現在、Amazon Alexa、Googleアシスタント、Apple Siriと連携が可能で、それぞれ「タイルで鍵を鳴らして」や「Hey Siri 鍵」などと声をかけることで、すぐになくしたものを見つけることが可能です。特に家のなかで財布や鍵が見当たらなくなってしまい、スマートフォンもどこにあるかわからないといった際にスマートスピーカーで探せることは、ほかの忘れ物防止タグにはないメリットといえるでしょう。
いざという時のため、大切なものには忘れ物防止タグをつけることを忘れずに
個人情報や現金、カードが入ったスマートフォンやバッグは、大切なものだから失くさないと思われるかもしれません。しかし、相模鉄道株式会社が2019年6月に発表した、相模鉄道と相鉄バスの忘れ物ランキングを見ると、現金は3位、かばん類は5位、そして携帯・通信端末は9位と決して低い順位ではありません。
急いでいた、酔っていた、眠っていたなど理由はさまざまですが、人間はどんなに大切なものであっても、忘れてしまう可能性はゼロではないため、それを防ぐには、何かしらの対策をする必要があります。もちろん、なくしものは外だけではありません。家のなかで財布や鍵が見つからないといったことがないよう、あらかじめ対策を取っておくことは重要です。
忘れ物防止タグは、そうした忘れ物を防ぐ、万が一、忘れた際でもすぐに見つけるうえで大きな効果を発揮します。今回のおすすめ製品の特長を見つつ、自分に合ったものを選択してみてはいかがでしょう。