どうする、どうなる2020年の「スマートホーム」

みなさんこんにちは。プラススタイル株式会社の近藤です。今年こそスマートホームを流行らせたい−−これが+Styleの2020年のテーマです。
そもそも、+Styleは「IoTものづくりのプラットフォーム」として立ち上げ、IoT商品づくりのサポートをしてきました。ですが、いまのメイン事業は、世界中のIoT商品の流通/販売と、オリジナルスマートホーム商品の企画/開発/販売、に変わっています。
<スタート当時の+Style Webサイト>
なぜIoT商品を販売しているサイトがオリジナルの商品を作り始めたかと言うと、”このままではIoTが全然流行らない”と感じたからです。確かに世界中のスタートアップが作るIoT商品は、便利で生活を変えてしまうほどの威力がありますが、”別になくても生活は困らない”商品なのです。つまり、ある一定数の”モノ好きな”方には響きますが、それ以外の不特定多数の方には”全く必要のないもの”なのです。かくいう私も”モノ好きな”人種で、多くのIoT商品を活用し、便利に生活しています。
そんな私がターゲットではなく、私の両親や親戚、友人たちが使ってくれるような”商品”でなければならないと考え、「より一般的な商品のIoT商品化」に至り、IoT化/スマート化されたロボット掃除機やLED電球、シーリングライトなどをラインナップに持つ、オリジナル商品を作り出したのです。
<+Style オリジナル製品の一部>
しかし一般的なラインナップを揃えたからといって、すぐに皆さんに使っていただけるわけではありません。2015年にスタートした「インテリジェント ホーム」や、2017年にスタートした「au HOME」の会員は未だ10万人もいません(アプリのダウンロード数から推計。間違っていたらすみません)。やはり”流行った”と言えるには少なくとも50万、100万といった規模のユーザー数が必要です。そのためには”きっかけ”が必要と考えています。
諸外国での”きっかけ”は、「スマートスピーカー」でした。アメリカやヨーロッパ、中国では、所有率が30%近くで(と言われています)、それにつられるようにスマートホームが流行りだしたと聞いています。日本では(導入が遅れたものありますが)まだまだスマートスピーカーの普及は進んでいません(6%というデータも)。海外のIT関連の展示会に行っても、展示の大半はスマートホーム。日本では考えられない状況です(アメリカではDIY文化があるから後付け製品を導入しやすいとか、日本ほど家電が進化していないからIoT化の恩恵がわかりやすいとか、いろいろありますが)。
では、日本での”きっかけ”は何になるのでしょうか?
これの答えは「わかりません」、です(笑)。それがわかっていたら、もうやっていて流行っている、ということです。いま考えられるのは「価格」「訴求(プロモーション)」、「(ある程度の)ラインアップ」だと考えています。
スマートホーム商品の導入における一番大きなハードルとして考えられるのは「価格」だと思っています。なので、+Styleのスマートホーム商品は、かなり安い価格で提供しています。スマート化、IoT化されている商品としては破格だと思っています。そのためほぼECでしか販売ができません(販社さん向けの取り分が出せないので)。そんな価格設定のおかげで、+StyleのスマートLDE電球はショッピングサイトAmazonのLED電球のランキング(スマートLED電球ではなく、通常のLED電球のランキング)でも常に10位前後に位置し、スマートLED電球としては最大手のみなさんよりも上位にいます(いるはずです)。
次に「訴求」ですが、+Styleのスマートホーム商品はメディアの皆さんに好意的に取り上げていただいています。しかし、単品商品の紹介やレビューが多いため、今年は「連携」についての訴求をしていきたいと考えています。+Styleのスマートホーム商品は、商品を”連携して使う”ことがオススメ。私も自宅で多くの商品を連携して使っています。ドアが開いたらシーリングライトをつける、といったベーシックなものから、ソファーに座るとアロマディフューザーがONになるとか、外出すると(玄関のドアを開けると)ロボット掃除機が掃除を始めるとか。些細なことですが、時短になるだけでなく、”やることを忘れてしまった”というストレスからも開放されます。個人的にも便利に使っているので、ぜひ皆さんも連携を使っていただきたいと思います。
そして「ラインアップ」は、先程の「連携」に必要な商品を増やしていきたいと思います。ロボット掃除機やLED電球など、そのものをスマート化した商品だけでなく、既存商品をスマート化するマルチリモコンやプラグを出してきました。これにより、多くの家電製品が+Styleのアプリでコントロールできるように。ですが、自宅の中に”電気が通る製品”はまだまだたくさんあります。リビングルームにある”アレ”や、キッチンにある”アレ”など、「スマート化されたら便利だろうな」という商品はたくさんあります。2020年もスピードを落とすことなく、多くの商品をスマート化していきます。
「スマートホーム」という言葉やサービスが出てきて、もう10年近くが経とうとしています。しかし、まだまだごく一部の人しか使っていないサービスです。せっかく良いサービスなのに、ごく一部の人だけで終わらせてしまうのは勿体ない。流行りモノ、最新のモノが好きな人だけでなく、子育てに忙しい新米ママの時短アイテムとして、歳を取った両親の見守りをカメラでなくセンサーでさり気なくなど、いろいろな方が便利に使ってもらえるサービスなのです。
2020年は、多くの方に「スマートホーム」を知ってもらい、利用してもらう。そんな1年にしていきたいと思っています。ぜひ、+Styleのこの1年に注目してください。