【レビュー】ハチキュッパでスマートホーム化!+Style「スマートホームはじめてセット おまかせ家電化パック」で何ができる?

スマホやスマートスピーカーの登場によって、スマートホーム化は身近な出来事になっています。とはいえ、はじめてスマートホーム化を行うときは、何を導入してどう設定すればいいのか迷うはず。そこで、スマートホーム化入門におすすめのセットが登場しました。
+Styleは2020年8月18日から「スマートホームはじめてセット」の販売を開始しました。スマートホーム化を初めて行うというひとにむけて、スマートホームはじめてセットは、目的別に選べる3種類のセットがあります。リビングとキッチンを一気にスマートホーム化できる「リビング・キッチンパック」と「セキュリティ対策パック」、そして3種類のセットの中でももっともお手頃な8980円の「おまかせ家電化パック」です。おまかせ家電化パックの中身や、このパックでどのようにスマートホーム化ができるのかを紹介します。
「おまかせ家電化パック」って?
おまかせ家電化パックは、いわば“おうちスマート化(スマートホーム化)”の基本パックです。家にある家電をそのままスマート化するのに便利な「スマートマルチリモコン」 と「スマートWi-Fiプラグ」の組み合わせに、スマートスピーカー「Google Home Mini」が同梱されています。
価格は8980円で、3製品を単体購入した場合より18%OFFと、スマートホーム化をすすめるうえでかなりお買い得な価格設定になっています。まずはパックに入っている製品からご説明しましょう。
■スマートマルチリモコン
スマートホーム化の開始にぴったりの+Style「スマートマルチリモコン」は、いわゆる「スマートリモコン」です。テレビやエアコンなどの家電を、スマホのアプリから操作できるようにします。
直径60mmとコンパクトな「スマートマルチリモコン」。電源はmicroUSBで、壁に貼り付けて使うのにも便利。このようにスマートホーム化は大がかりではなく小さなところから進めていけるのも魅力の一つです。
さらに、スマートスピーカーと連携させると一層スマートホーム化が楽に。音声での操作も可能です。たとえば「オーケーGoogle、テレビを5チャンネルにして」と話しかけて、チャンネルを変えるといった設定もできます。
関連記事:【連載】+Style家電自動化メソッド ~テレビのチャンネルを音声で変えちゃおう編~
赤外線リモコン対応家電の多くに対応しており、スマートホーム化にとってうれしい部分です。メーカー・機種別の設定があらかじめ500種類以上登録されています。また、温度・湿度・照度センサーを内蔵している点も便利。たとえば「室温が30度以上になったら冷房をオン」といったような、部屋の環境にあわせた自動設定も可能です。スマートホーム化を進めることで、より快適な環境が文字通り手放しで手に入るのです。
ほかに、+Styleのスマート家電と連携できるのも特長で、たとえば「スマートセンサー(ドア・窓)」と組み合わせることで「朝、リビングのドアを開けたらテレビをオンにする」といった設定ができます。スマートホーム化によって、人が居るときと居ないときで操作を変えることができる。
さらに、設置済みのシーリングライトと+Styleのスマート照明と連動させるといった連携を通してスマートホーム化に貢献。スマートスピーカーで「オーケーGoogle、寝室の照明をつけて」と一声話せば、リモコン連携したシーリングライトとスマート電球のデスクライトを両方点灯させるといった使い方もできます。
まとめると、「今までの家電をスマート化」「声で家電操作」「スマート家電と連携して自動化」といったアップグレードが一度にできるのがスマートマルチリモコンの強みです。スマートホーム化の第一歩としてまずはこちらから始めましょう。
関連記事:【レビュー】赤外線リモコンを一つに集約!+Style「スマートマルチリモコン」を試す
■スマートWi-Fiプラグ
スマートホーム化でぜひスマート化したいのがWi-Fi環境。使い込むとその便利さを実感するのが「スマートWi-Fiプラグ」です。コンセントとのオン・オフを遠隔操作したり、自動化したりできるアイテムです。
スマートWi-Fiプラグは電源操作の自動化や消費電力のモニターができるアイテムです。スマートホーム化にはこのように不要な操作やエネルギーを省略する機能もあります。
たとえば間接照明用のランプの電源に組み込めば、わざわざランプに近寄ってスイッチを操作しなくても、手元のスマホでオン・オフ可能に。スマートスピーカーを組み合わせれば、声でランプを点けることもできます。スマートホーム化の醍醐味は、このような余分な手間を省くこと。
+StyleのスマートWi-Fiプラグの奥深さは、使い方次第で単に遠隔操作をする以上のことができるところにあります。アプリから電気の使用量を可視化する電力計機能があり、消費電力に応じて他の家電を操作するといった自動化が可能です。たとえば、テレビにプラグを設置して、テレビを付けたらテレビ裏の間接照明も連動して点灯させるといった応用が可能です。ほかにも消費電力を測る仕組みを利用して「洗濯物が終わったら、アプリに通知する」といった自動化もできるでしょう。スマートホーム化は、「すでにある機能を組み合わせることで無限に多様化する」ことができます。
スマートマルチリモコンと組み合わせるなら、たとえばマルチリモコンで衣類乾燥機をオンにしたら、連動してサーキュレーターを起動させれば便利です。また、マルチリモコン側の温度計機能をトリガーにして、部屋の温度が高くなってきたら扇風機を起動するといった使い方も可能。工夫次第で多くの要望に応えられるスマートWi-Fiプラグは、おうちスマート化(スマートホーム化)の重要なキーアイテムになるでしょう。
関連記事:アンティークのランプもアプリで操作できちゃう!? 部屋中スマート照明化大作戦♪、「スマートプラグ」は本当に便利?効果的に活用できる方法を考える
■スマートスピーカー「Google Home Mini」
スマートホームはじめてセットに含まれる「Google Home Mini」はグーグル製のスマートスピーカーで、もっともポピュラーな製品です。スマートホーム化するならまずはこれ、といっても過言ではありません。
スマートスピーカー「Google Home Mini」。スマートホーム化には欠かせません
「オーケーGoogle」という合い言葉で、天気を聞いたり、音楽をかけたり、家電を操作したりできます。設定にはAndroidスマホかiPhoneが必要ですが、一度設定してしまえば家のWi-Fiにつながっている限りスマホなしで操作できます。目に見えて便利になるので、一度この音声操作に慣れてしまうともう元には戻れません。
「ニュースを教えて」「近くに中華料理屋ある?」といった情報を簡単に聞いたり、音楽を再生する機能もありますが、なんといっても便利なのは家電の操作。+Styleのスマート家電と組み合わせると、リモコンを手に持つ必要がなくなります。
このスマートスピーカーは、やはりスマートホーム化において代表的な商品。各部屋に置くと近くの部屋のスマートスピーカーが反応するようになって聞き取り精度がよくなるほか、2台を組み合わせると音楽をステレオ再生する機能も備えています。スマートホーム化においては、まずは一台あると便利、複数台置くとさらに快適になる機器です。
アイデア次第で可能性は無限大
「おまかせ家電化パック」は今、家にある家電をそのままスマート化するのに便利なセットです。スマートマルチリモコンやスマートWi-Fiプラグは、いま家にある家電をスマート化してスマートホーム化できるデバイスとしてとても便利ですが、一方でアプリだけでは頻繁に使う家電(テレビやエアコン、照明など)を満足に使いこなすのに最適とは言えません。
しかし、スマートスピーカーが付いてくる「おまかせ家電化パック」の組み合わせであれば、スマートホーム化が一気に進みます。「パッと電源をON/OFFしたい」を、リモコンを探すことなく簡単に声で操作できますし、うまく設定することでこれまでの何倍にも家電操作を”時短”できます。これからスマートホーム化をはじめたいという人にはぴったりです。
下記の動画では、スマートホーム化実際の様子を見ることができます。おまかせ家電化パックのうち、スマートスピーカーでスマートマルチリモコンを利用してテレビをON/OFFしているシーンです。こうしたかんたんな電源ON/OFFは+StyleアカウントとGoogleアカウントをアプリ「Google Home」で連携設定するだけですぐに操作できます
ちなみに「すでにスマート照明を使っているけれど、もっと便利にしたい!スムーズにスマートホーム化を達成したい!」という人にとって、このセットはぜひ検討してみるべき価値があるはずです。明かりの操作にとどまらず、スマートホーム化の奥深さがこのセットでわかるはずです。
より深くスマートホーム化を試してみたいと思った方は、連載記事「+Style家電自動化メソッド」なども参考にしてみてください。スマートホームはじめてセットの「おまかせ家電化パック」で、自分だけのスマートホーム化を模索してみてはいかがですか?
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執筆者
石井 徹
モバイル・ITライター。初期のiPhone/Androidスマホにハマってコレクションを始めたのをきっかけに携帯電話の専門媒体の記者に。Engadget 日本版編集部を経てフリーランスとして活動する。スマホ連携する家電を好み、スマートホーム化について豊富な知識を持つ。最近はスマート電球とスマートスピーカーを使った家の明かりの自動化にハマっている。